お社まわりの草木の姿に、誰もがこころ清らかになる。
京都のなかでもここでないと買うことができない眼力社さんのお土産は、不思議なご利益があると密かに人気が高く、売り切れてしまっていることもしばしば。でも眼力さんのいちばんのお土産は、季節ごとに私たちの眼を楽しませてくれるお社周辺の草木かも知れません。
藪椿花言葉/気取らない魅力
別名ヤマツバキとも呼ばれ、公園や庭などで親しまれる花で、国内では6,000を超える品種に別れるといわれています。早春から春にかけて開花する花には多量の蜜液を蓄えており、小鳥や昆虫がよく集まります。
野生の蘭花言葉/美人、優雅な女性
カトレア・胡蝶蘭または春蘭、寒蘭などの一般的な欄とは違い、この近辺では野生の蘭の一種、紫欄を見ることができます。“紫”という字を含む名前ですが、白く美しい種類のものなど多数あり、参拝客の眼を楽しませてくれます。
梅花言葉/高潔な心、澄んだ心
バラ科の落葉高木で中国原産の植物です。古くから庭木など親しまれ品種は300以上もありますが、この辺りでは野梅が多く見られるようです。
桜花言葉/高潔な心、澄んだ心
我が国では最も馴染み深い花。この近辺では日本全国で古代から生息してきたとされる歴史のある山桜が見られます。
ワラビ花言葉/揺るがぬ愛
かつてはイノモトソウ科に分類されていましたが現在ではシダ植物の一種とされており酸性土壌を好んで生息します。山菜のひとつに数えられ春から初夏の間で、まだ葉の開いてない若芽は食用になりますが、毒性もあるので調理には知識が必要です。
紫陽花花言葉/ひたむきな愛情、移り気
ユキノシタ科の落葉低木で原産地は日本。万葉集にも詠まれている歴史ある花です。ヨーロッパを中心に品種改良が盛んに行われ、現在では日本で約150種、西洋では500種を数えると言われています。大杉大社さんから眼力さんまでの湿地部に多く見られます。
杉苔花言葉/母の愛(コケ類)
小杉苔、馬杉苔、大杉苔の三種ともにスギゴケと呼ばれることが多いようです。苔の仲間では珍しく日当たりの良い場所を好み、稲荷山の土手や岩肌などに群生を作り生息しています。
水苔花言葉/母の愛(コケ類)
淡緑色の茎から数本の枝が束生して葉をつける苔。日本では約50種が数えられ、高山や湿地帯に生息し、時間とともに高層湿原をつくることも。
萩花言葉/前向きな恋・物思い
マメ科ハギ属に分類され山野に生息する植物。秋の七草のひとつとして有名。秋を知らせるその可愛らしい花は、万葉の時代は、恋文を荻の花の枝に結んで相手に贈ったそうです。
青木花言葉/若く美しく
ミズキ科に属し、日陰を好み、秋から年を越して春にかけて鮮やかな赤い実をつけます。火であぶった葉はやけどや腫れ物の外用に効く薬草となります。
紅葉花言葉/大切な思い出
正確にはカエデの別名。まさに秋を代表する植物。眼力社周辺には多く生息していて、紅葉の季節にはその美しさで訪れる参拝人を華やかに出迎えてくれます。
姫寒葵花言葉/美しい人格
ウマノスズクサ科に属する常緑の多年草。寒葵のなかでは比較的小さいことから姫寒葵の名称がついたそうです。あまり日が当たらず、きれいな水のある場所を好むので、この辺りは絶好の生息場です。
〒612-0804 京都市伏見区稲荷山官有地19 眼力大社前 TEL(075)641-6051 (大西)