眼力社の2月の初午、月参り

伏見稲荷、眼力社への一番寒い2月の月参り情報。

眼力社の2月の月参り
本社しるしの杉 納札所 眼力社梅と桜の飾り

2月の初午へお越しください。

2024年、今年の初午は連休最終日

今年こそは伏見稲荷の初午(はつうま)に出掛けてみませんか?初午とは2月最初の午の日を言います。伏見稲荷に農耕をつかさどる神様が舞い降りた日とされています。この日は稲荷寿司を食べて家内安全を祈りましょう。

今年は2月12日(月)で建国記念日の振替休日にあたります。三連休最後の日なので出掛けてみませんか?また二の午は2月24日(土)、三の馬はありません。 旧暦でお詣りする方の初午は3月19日(火)、二の午は31日(日)三の午はありません。江戸時代には初午に親が子供を寺子屋や私塾へ入門させ、新しいことを始めさせる風習がありました。現代でも何かを始めるのにふさわしい日と伝えられています。ぜひ願力ノートでも始めてみましょう。

節分に豆まきをする理由

神馬社

古来よりわが国では「鬼は外、福は内」と言って節分に豆まきをして来きました。その後、年の数だけ豆を食べて一年の幸せを祈るのが節分の行事とされています。

これは人々の間で豆には「一粒で大きな稔りをもたらす霊力」が備わっていると考えられ、それをまけば邪気を祓えると考えられていたからだそうです。また別の説では豆は「魔滅(まめ)」とも音が同じで無病息災の意味もあると言われています。節分用の豆が煎り豆に限られているのも「射る」に通じ、鬼(病い)を封じ込める意味が込められているとか。

このように節分の豆まきとは、昔の人々が一年の始まりである節分に鬼封じ(=病い封じ)をすることで安心を得てきた一種の民間信仰だったのではないでしょうか。

伏見稲荷と馬(午)にまつわる話

神馬社

おいなりさんといえば眷属は狐または蛇で有名ですが、馬も神馬(しんめ)として祀られていることをご存じでしょうか?オダイ砂澤たまゑさんが断食修行中に動けなくなったところ、この神馬が背に乗せて目的地まで運んだという逸話も残っています。

今では境内に二つの神馬社があり実物大の馬の像が安置されていますが、昔は実際に白馬が飼われていたとか。旧日本軍軍人であり皇族であった久邇宮(くにのみや)王によるご奉納だったそうです。昔は神様の乗り物だった馬を神社に奉納するのが神への祈願の一つでしたが現在では絵馬になり誰でも奉納できるようになりました。

ちなみに白馬を奉納されたとのことですのでよほど雨に止んでほしかった計画があったのでしょう。黒馬は雨乞い、白馬は晴天を願う意味があったそうです。昔から土器としても出土していることをみれば人々が五穀豊穣や安全を願い、馬という生き物へ託した想いが伝わりますね。

横顔の眷属さん

政府の発表で5月8日から新型コロナウイルスが5類になります。各種イベントも通常通り出来るようになり多少世の中は明るくなるような感じがして来ました。コロナに対する規制が緩和されても自己管理が大切です。日々の健康管理が必要です。

さて2月5日は初午。お稲荷さんのお誕生日になります。全国各地より多くの方がお稲荷さんにお参りにこられると思います。

私も当日はお参りに行き、コロナ終息と家内安全、商売繁昌を祈願します。少子高齢化等でこの国の行く末は不透明です。お稲荷さんはどのように思っているでしょう。50年、100年先もこの国が安栄であるようにお稲荷さんは思っておられます。

今後も伏見稲荷へのお参りは欠かすことなく行います。笑売繁昌



■追伸 初午について。
初午の日は旧暦で年の初めの午の日をいい西暦711年のこの日に京都伏見稲荷社のご祭神、ウカノミタマノ神が降り立ったと伝えられます。そのことから初午の日には使者とされる狐の好物である油揚げに寿司を詰め込んだものを奉納する風習があり、これがいなり寿司の起源とされています。そのことからお稲荷さんの誕生日とされました。

(株)ユアサ 上野 祥弘 さま

毎年2月の初午は、眼力社への参拝者が一年で一番多いとき

2月早朝の境内●2月中旬 午前8時ごろ

その年は『暖冬』と言われていて日中14度を上回る春の陽気の日もあれば、翌週には雪が降って氷点下を超えるなど、体調管理が難しい日が続いていました。京都伏見区の稲荷山も同様でこの日は暖かかった前日とはうって変わり朝からとても冷え込む日となりました。

ご覧の写真は2月中旬(平日)午前8時頃の本社境内ですが先日の天気予報で「今日は冷え込む」と言われていたため参拝者の数もいつもより少ない様子でした。

またこの年は中国の春節(旧正月)で2月4日から約一週間は中国人観光客がどっと押し寄せるため、その期間のお参りを外す日本人参拝客が多いようです。この日はその波もすでに終わり、境内は比較的空いていました。

2月は納札所にお札を返納する

2月と言えば節分ですので昨年一年お世話になったお札、お守りを取り替える時期になります。まず納札所にお札をお返ししてからお山します。

「一年間有難うございました。おかげさまで無事に暮らせました。ゆっくりお休みください。」と言ってお札をお返しします。眼力社でお求めになった縁起物は大西さんにお返ししても受け取ってくれます。

眼力社の寒そうな手水

眼力さんに到着しました。女将の服部さんが、この年はびっくりした様子で教えてくれました。初午の眼力さんへの参拝者が過去最高の人出を記録したそうです。拝殿も、前の道にも、売り場にも人がいっぱい。そのためお昼を摂るのが夕方になるほど忙しかったとか。お稲荷さんは商売の神様ですので賑やかなのが大好き。この日はきっとお喜びになられたことと思います。お越しいただいた皆様は必ずご利益を授かったことでしょう。

食べ物を探しに降りてきた猿の親子

冬枯れした稲荷山から、お腹を空かせた猿の親子が餌を探しに降りて来ていました。お供え物を盗って食べているようです。可哀そうですが病気を持っている危険性があるためもし見かけても絶対に近づかないでください。餌付けすると神社の迷惑になります。目を合わせずに無視して通り過ぎてください。スマホは奪われる危険もあります。信仰の地なので必ず規則はお守りください。

眼力さんのみどころ情報