梅雨時は人が少なめになります
お詣りに行く日が雨だったとしてもがっかりすることはありません
5月下旬から6月初旬までを二十四節気では小満と呼びます。小満には「万物が勢いよく成長し、天地が生命力で満ちる」という意味があります。その言葉どおり草木はぐんぐんと伸び木は実をつけ始めます。また、秋に種を蒔いた麦の穂がつく時期にあたるため農家の人が安心し、“少し満足する”ことから小満と名付けられたという説もあります。
この頃は暦の上では夏に入っていますがまだまだ肌寒さを感じる日もあります。それに嵐のような豪雨の日もありもう梅雨に入ったのかな?と感じることもあります。この嵐を「麦嵐(むぎあらし)」、この時期に降る雨を「麦雨(ばくう)」と呼び、この雨を梅雨の先駆けという意味で「走り梅雨」や「梅雨の走り」「迎え梅雨」と呼びます。「走り梅雨」が去ってしばらく晴天が続いた後、本格的な梅雨の季節が到来します。梅雨の準備期間であり自然の摂理ですから、もしこの時期神社にお詣りに行く日が雨だったとしてもがっかりすることはありません。
田植えの季節、芒種
農耕カレンダーから見ると、イネやムギなどの芒(のぎ)のある作物の種を播く時節ということからこの時期を芒種(ぼうしゅ)と呼びます。現在の田植の時期は早まりましたが、旧暦の頃は4月末から5月頃でした。
気象的にみると、梅雨入りになり始めのころにあたり降ったりやんだりお天気が読みにくいい時期でもあります。また夏至の前の節気となり、高温・高湿でじめじめするので神社に行くときは半袖で行くのが良いでしょう。
昔から雨が降る時期
●6月下旬 平日午前7時ごろ
日本人にとって神社はどちらかと言えば「冬のもの」という感覚があるせいか梅雨時は参拝客がかなり減ります。この時期の早朝に行けば表参道の楼門でも参道でも記念撮影ができます。
6月の稲荷山は寒くも暑くもなく、快適に登れます。最近は突然の雷雨が心配ですからぜひ天気予報を事前に調べて行く日を決めましょう。特に薄曇りの日は涼しい風が吹いて登り坂が苦になりません。
伏見稲荷大社は拝観料も無料ですが駐車場も無料。午前7時台に行けばご覧のようにどこでも車を止めることができます。
若緑の木々が参道を覆うように木陰を作ってくれる稲荷山参道。もし前日まで雨が降っていたら、マイナスイオンが発生して空気がとても澄んでいます。すがすがしい気分を味わえるので、ご存知の方には人気の季節でもあります。
ご覧のようにいつもは混んでいる熊鷹社前の急な坂道も空いているので後ろを気にせずご自身のペースで登れます。通常約40分の片道も10分は早く眼力さんに到着できそうです。
この時期の服装は先月同様半そでで十分です。元気な外国人の方はランニングシャツで来ていることもありますが神様に失礼のないように敬意を払った装いで来ることをお勧めします。
ちなみによくお話をする参拝者のお話を伺うと、靴下や下着類は毎月新品で来るというこだわりのある方もいるそうです。きっと神様に対する自分のあり方がその後の人生に結果となってあらわれるのでしょう。