眼力社の新緑がまぶしい5月の月参り

緑のカーテンが風に揺れるゴールデンウィーク。伏見稲荷、眼力社へ5月の月参り情報。

眼力社の5月の月参り
緑のカーテンと朱塗りの鳥居 紫蘭が誘う参道 凛と立つ本殿のきつね

風薫る五月は爽快な季節、ぜひ半袖で。

新緑も日増しに色を濃くしていきます

こちらを見て小首をかしげるツバメ

ゴールデンウィークも半ばを過ぎると暦の上では立夏。初夏を迎えます。

稲荷山は天然の原生林がそのまま残されている自然公園ですのでこの時期は鳥居のうえに鮮やかな緑のカーテンが広がります。黄緑色と朱色のコントラストが綺麗で記念に一枚写真を撮りたくなります。

野鳥も複数生息しており、シジュウカラやヤマガラなど鳥の鳴き声がたくさん聞こえます。雨が近いとツバメも見られます。

春雨の季節でもあります

白狐社は稲荷山参道入口すぐ

この時期は四月の末ごろから続く「穀雨」と呼ばれる時期に当たります。ちなみに二十四節気で言う春は立春から穀雨までを指し、春の終わりを告げる雨になります。

穀雨は「雨生百穀(うりゅうひゃっこく)」という言葉から由来しており、春雨が百穀を生むという意味があります。つまり天から地上にある穀物に水分と栄養が届けられるため、昔からこの時期に種蒔きや田植えの準備をする習慣が伝わったのだそうです。

また春雨は呼び名も様々で「瑞雨」、「甘雨」、「慈雨」など植物の成長を促す意味が込められておりどれも情緒を感じます。「木の芽雨」などはこの時期ならではと言えます。足元を悪くする長雨ですが、穀雨という呼び名を知ればまた風情を感じることができます。

1000年続く祭、稲荷祭。5月3日は還幸祭(かんこうさい)

お田植え祭

ゴールデンウィーク後半の5月3日(土)、5基のお神輿に乗った神様が氏子区域を巡幸し大社にお戻りになります。昔は氏子により担がれて巡行していましたが昭和37年(1962年)年から交通事情なども考慮してトラックでの巡行となりました。

日頃は山の上においでる神様も氏子さんたちが幸せに暮らしているか見守るために街に降りてくるのですね。当日は9時から本殿のお御簾(すだれ)に葵5個を結んだ桂の枝3本づつを懸ける葵桂奉懸の儀がおこなわれます。美しく飾られた五基のお神輿は、途中東寺の僧侶によるお供え物を受けた後、14時に出発し約2時間あまり京都市内の氏子区域をトラックにて巡行した後伏見稲荷大社に到着します。

翌日の5月4日には、稲荷祭後宮祭(あとみやさい)が10時より本殿において斎行され、約2週間に及ぶ稲荷祭は修了となります。

うららかな木漏れ日のなか、一段一段踏みしめる参道。

2019年5月新緑が美しい参道

五月晴れが続くこの季節は気候が良くお出かけに最適です。日の出の時間も早く、関西では午前5時頃から活動ができます。

伏見稲荷大社は門扉がないので稲荷山には24時間入山可能で早朝からでもお参りできます。

青空のまぶしい本殿

昨日の大雨が雲を散らし、この日の空は青々と晴れ上がりました。5月のお山の見どころは何と言っても朱塗りの鳥居とまだ芽吹いたばかりの若々しい緑のコントラスト。あちらこちらで今しか撮れない景色を撮影する人たちに出会います。

ほとんどの参拝者は半袖、Tシャツ。観光で来日した外国人はタンクトップやランニング姿の人もいますが稲荷山は信仰の場ですのでランニング姿は失礼にあたるので参拝で行く人は避けた方が良いでしょう。

修学旅行生で賑わう参道

この時期はたくさんの修学旅行生に出会います。関東圏からの学生が多く、ここが信仰の地と知らずに大声ではしゃぐ子供もいますし全力で走ってくる元気な子もいます。

悪気なくやっていることですので仕方なくこちらも見守っていますが、脚の悪い方や目の悪い方はぶつからないようにご注意ください。

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